うつ病は心の弱さや根性のなさではない。


こんにちは。iCHiKAです。
少し重い内容ではありますが、私がうつ病であること、
そしてうつ病とは何かを理解を深めてほしいので、書いていこうと思います。

1、うつ病とはなにか
脳のホルモンバランスの乱れが原因の精神病です。

2、うつ病になる原因
大雑把に3つのホルモンの分泌体
ホルモンをキャッチする受容体のどちらか、あるいは両方の異常で、
うつ病は発生します。
ストレスを感じると2つのホルモンが出ます。
ノルアドレナリンとドーパミンです。
ノルアドレナリンは、体内へ流入すると、アドレナリンとして、火事場の馬鹿力を起こすための興奮剤の役割、
ドーパミンはストレス自体を快感だと錯覚させ、後術するセロトニンとの働きでノルアドレナリンによる過剰な興奮を防ぎます。
セロトニンはノルアドレナリンが分泌時にノルアドレナリンが過剰にならないよう抑える役目として分泌されます。
その3つの分泌体と受容体に異常がなければ、うつ病ではないと言えますが、
逆にどこかしら、あるいは全体的に異常を抱えていれば、それはうつ病の原因です。
極端に言えば、ノルアドレナリンばかり多ければ、激しく興奮しやすかったり、セロトニンばかりであれば、感情の起伏がほぼなくなってしまいますし、
ドーパミンばかりであれば、ストレスを感じることに多幸感を覚えてしまい、危険です。門外漢なので例えが下手なのはあしからず。大雑把伝わってほしいだけです。

3、うつ病でも、喜怒哀楽はある。情緒の差は激しいか、常に虚無
うつ病といえば、食欲不振だったり、遊ぶ気持ちがなかったりというイメージがありますが、
前述したように、ストレスを感じた際に起こるホルモンバランスの乱れなので、
一般人並かそれ以上にはストレス発散に努めようとします。
それは遊ぶことかもしれないし、暴飲暴食かもしれないし、散財かもしれないし、現実逃避かもしれない。いずれにしても、一般人と同じように遊ぶし、食べもします。
その誤解は非常に大きいので、この際に改めていただきたいです。
ただ、それでストレスが解消されるとは限らないです。
と言うか、それで解消されているならおそらく、ホルモンバランスが乱れる、イメージとしてはバケツ一杯の水が入っているのにそのままストレスという水を入れ続けることはありえないと思います。
つまるところ、「ストレスの発散方法が下手であったり、発散よりも許容量を超えてしまうほうが先だった」
とも言えます。ただしそれは育った境遇や、現在までの周囲の環境にも影響されます。
私も職場の方に「どうしてそうなる前に会社をやめようとしなかったのか」と言われ「やめられるわけがないだろ。」というような問答をしていました。
詳しい理由については省きます。

4、うつ病は治るのか
治る治らないという話ではないです。
極端な言い方をしてしまえば、感情の起伏がホルモンバランスの乱れにより、一般人よりも顕著に情緒が不安定もしくは、何事にも意欲がない状況にあります。
なので、仮に「治った」ように見えても、治ったと言うよりかは、起伏の幅が一般人に戻るだけの話で、
壊れてしまった受容体や分泌体が治っているかは定かではないです。
「感覚が一般人に戻った」という方が正しいと思います。
うつ病の人が再発しやすいのもおそらくそこが理由だと考えられます。
マジで、「どれくらいに治るの」とか「どうやったら治る」とか「いつかっていつ?」と言われるのが精神的にしんどかったです。
もちろん「急かしているわけでは」ということも多々ありました。でも当事者としては早く治したいという気持ちはあるので、急かされているように感じました。

5、社会復帰はできるのか。理解し合えるのか。
できます。うつ病を努力しない理由にしている人は社会復帰は不可能だと思います。
しかし社会復帰のためにどうすべきか、しっかり考えて行動している人は、
「ある程度感覚を一般人に戻す」ことは可能だと思います。
例えば私は今昼夜逆転的な生活を送っていますし、
昼夜逆転していても、規則的かといえばそうではありません。
まばらな時間に寝ているし、まばらな時間に起きている。
もちろんうつ病が原因の不眠障、そして調節の難しい睡眠導入剤の兼ね合いなので、昼型で規則正しい生活を心がけていないわけではないですが、なかなかそのようには行きません。
だからこそ、体調を崩しやすかったりします。
ここらへんを薬の調節をちゃんとできるようになるなり、うまくどう向き合っていくかの調節ができれば、「一般的な人」のような生活はできると思います。
ただそれにも時間は必要ですから、私はまだそこの段階まで行けていないです。
最早気分の制御、体調の制御は本人の手を離れていますから、努力次第、で片付けることはできないです。できるタイミングに徐々にやって、できないタイミングにはしっかり休む。三歩進んで二歩下がる。これの繰り返しです。

6、他人事じゃない、だからこそ、無理はしないで
悪い意味ではありませんが、私もうつ病の人を周りに知っているからこそ、
自分こそはそうならないように、と変な力み、気張りがありました。
今思えばこれが、自分から「肩の力を抜く」ことができなくなった要因かもしれません。
とはいえ今でも当時の私にどうにかできたようには思えない。なるようにしてなったのだと思います。
それは急でした。激しい頭痛とめまいに襲われ、歩く道の平衡感覚もおかしくて、とても仕事どころではなかったです。
それまでは、「少し仕事の効率が落ちているかな、できることはやっているが…」、「どうしても疲れた気分が抜けないな」程度のものでした。
上長から「普段の君ならこんなミスをしない」と言われて、確かに。と思いました。
ある日急に何かが切れたかのように襲って来ました。
だから、くれぐれも今は大丈夫、若いからと無理をたくさん抱え込まないでください。
ときには、自分のバケツの上限すら見えなくなっていることもありますので。
休みたかったら休めばいい、嫌なことがあったら逃げ出してもいい。逃げるまで行かなくても、バカ正直にやってやる必要はない。
自分の肩に重すぎる責任は即座におろしてしまいましょう。
周りに死ぬほど迷惑をかけるだろうが死にはしません。どうか自分を大事にして。

7、うつ病かな?と思ったら
メンタルクリニックへ受診しましょう。
まともなメンタルクリニックであれば、マークシート式の症状から判別するシートにチェックをつけ、それで判断するのが一般的かと思います。
うつ病の診断を受けた際には、通院することになると思うので、お住まいの市区町村の障害福祉課で自立支援(精神通院)の申請と、障害者手帳の申請手続きも行いましょう。
会社に障害者手帳と診断書を持って、別の部署に配置転換できないか掛け合ってみましょう。
若いからとか、自分が倒れたらいけないとか、多分そんなのはないです。
めちゃめちゃ大変なことも避けては通れないけど、ギリギリ底辺で生きていけます。

繰り返しになりますが、これを読んでる方全員が、自分を大切にしてくださればと思います。


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